宮坂教授、高坂亘 助教らとホスト−ゲスト間電子移動の制御による磁石スイッチ 新たな電子状態変換機構に基づく磁気相変換に成功
東北大学金属材料研究所の高坂亘 助教、宮坂等 教授と東北大学学際科学フロンティア研究所の張俊 助教の研究グループは、大阪大学大学院基礎工学研究科の北河康隆 准教授と共に、ヨウ素を吸着させることで、反強磁性相から常磁性相へと変換可能な新たな多孔性材料の開発に成功しました。
本研究成果は、2022年2月21日付け(現地時間)でドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載されました。 [DOI: 10.1002/anie.202115976]
 図: 層状分子骨格へのヨウ素分子吸着(左)およびヨウ素吸着に伴うホストゲスト間の酸化還元反応の模式図(右)。ドライ状態では電子を一つ受け取って−1価の状態にあったTCNQ誘導体分子は、ヨウ素吸着後にはヨウ素に電子を渡して中性状態(0価)に変化している。一方、吸着前は中性だったヨウ素分子(I2)は、吸着後はTCNQ誘導体から電子を受け取り、−1価の状態(I3−)に変化している。
詳細:プレスリリース本文
本件に関するお問い合せ先(研究内容)
教授 宮坂 等(ミヤサカ ヒトシ)
TEL:022-215-2030(錯体化学物性部門) E-mail:miyasaka*imr.tohoku.ac.jp
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