ー脆く溶けにくく加工性の悪い金属間化合物の3次元ナノ構造化を実現ー
東北大学金属材料研究所の加藤秀実教授(非平衡物質工学研究部門、先端エネルギー材料理工共創研究センター兼任)、大学院工学研究科博士後期課程3年生の宋瑞瑞(日本学術振興会特別研究員)および学際科学フロンティア研究所の韓久慧助教(研究当時)らの研究グループは、金属液体中で生じる脱成分反応を利用した独自の「金属溶湯脱成分法(Liquid Metal Dealloying Method)」を用いて、従来法では困難であったMo-Co系金属間化合物の共連続ナノポーラス化に成功し、これが白金系触媒に比肩する優れた水素発生反応触媒能を呈することを明らかにしました。金属間化合物の更なる元素・組成の最適化、および、ポーラス形態の最適化を通して、白金系を凌駕する低コスト・高効率のHER触媒の開発が期待されます。
本研究成果は、英国科学雑誌「Nature Communications」 に英国時間2022年9月2日に掲載されました。
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